小説書きの選び方(補遺)

 こんにちは。東京地方、めっきり秋で。ギイイイーとでかい声で鳴くのはオナガかしら、それにしてもでかいけれど。この一角はやけに鳥の声が響く気がする。
 忙しい? なんかここんとこ座椅子に座って考えようとするとすぐ眠くなるよ。これも秋だね。みなさまも夏の暑さで疲れてんだからゆっくり寝ないとだめだよ。 
 日・月連休の人も多いところ、そろそろ紅葉見物の場所定めをしたほうがいいかも。宮城以北は平地でないと遅いくらいかね。先週はテレビで大内宿の藁葺きのふき替えしてたよ。あそこは雪が降ってからが本番なのかね。

 今日は更新早いけれど、ほんとの題は『生存アリバイ日記』。考え事が昼寝に変わってしまうので物事が進まない。
 お料理その1 
 涼しくなって助かりますが、まだ鍋には早く、秋の第一弾はポトフ。中身を、角煮して豚の長煮は飽きたので、フランクにしようと思ったけど、検索上位のどのレシピ見ても野菜15分、ソーセージ5分と書いてある。半信半疑でやってみたらやっぱ早いよ、キャベツも玉ねぎも生煮え。人参ももうちょっと。男爵系ジャガイモは崩れそうだったけど。野菜25分、ジャガイモ15分にソーセージ5分じゃないかねえ、、ネットレシピなんつってみんな他人のコピーで作っちまうから。
 お勤めの人は料理に細かく気を使ってられないかねえ、、

 その2、お勤め人用味噌汁、貰いもんで茅乃舎フリーズドライ、感心しないなあ、そこそこ高いのに。茅乃舎(かやのや)のダシ汁も味を作りすぎじゃないかい? たしかに味付けせずに使えるから便利だけどね(これも貰ったことがある)。
 どうせなら世田谷自然食品フリーズドライ味噌汁のほうがよい。安いし。どうせ味が濃いのだけれど、トータルとして美味しい(これも貰った)。
 あさげゆうげは食べたことありません。中身一種類しかないし。高いし。呉れないし。
 赤だし味噌買うと減らないので、赤だし生みその「ひるげ」があったら買いたいけれど、東京地方場末スーパーじゃ売ってなくてね。

 

 なんでも世間では公明党が自民との連立をやめるって。当然だね。政党が仮に思想集団であればそんなことは当然、だけどやめるって言い切れるのは偉いね、公明党は議員歳費で食ってないからね。斎藤代表という人はわたしから閻魔様に、あれはまともな人です、と告げてあげよう。公明党は、たまに書いたかもしれないけれど、その青年部は70年闘争の時でも反乱軍のほうについてたんだよね。本来やるきはあるタイプ。今機関誌と機関紙がある政党は共産党公明党だけ(社民もちょっとある)。
 そうなると自民―維新連合かね。票決にウヨ雑派を巻き込んで。わたしが見るところ無理があると思うのだけれど。
 だからちょっと待ってろといったのに。

 さて、まいど本の悪口を言っているので、今日は誉め。
 国家形成プロセスの真実を知りたい方は、下記2点。
 神奈川大学評論編集専門委員会/編「イスラーム世界の解読」御茶の水書房、1995.
 早瀬晋三「マンダラ国家から国民国家へ」人文書院、2012。
 最近になくよかった。前著は威勢のいい冨岡倍雄の関係者の論集、どれもなかなかよろしい。後者は題は悪いが的確にまとまっていて、買って手元におきたいくらい。
 久しぶりの収穫でした。

 

 ではいちおう本題、この間の続き、小説理論補遺。「ほい」とよむの。
 題材としては、このごろ入れ込んでおりますライトノベル
 今回は「筆跡鑑定人・東雲清一郎は、書を書かない。」(宝島社)と、「思い出のとき修理します」(集英社)。
 前者がストーリー物、後者がNHK朝ドラ的ドラマ物。
 私の好みははっきりと前者。後者を読むとそのまんま死んでしまいそうな気がするので、体力の落ちた秋に読む気はしない。例えば、知らないだろうけど、村下孝蔵の「踊り子」と下田逸郎の「踊り子」の違いのような。
 前者の作者はストーリーの流れを楽しんでほしい。だから当然にマンガ化が視野に入る。
 もちろん後者にもストーリーがあるのは当然だけれども、作者の眼目は展開する関係そのものなんだよね。場面場面の諸心情を理解してほしいわけ。だからマンガ化すると小説を気に入った人から文句が出る。まあ、わかりやすくなった、という評もでるけど、それは元の好みが違ったんだね。
 というわけで、朝ドラ物は少しライトノベルには合わないかも。なので、私にはこれを説明する立場にはありません。でも自分の大事な人生物3冊は朝ドラ風に場面場面の心情を大事にして仕上げたほうがいい気もするな。人生そんなに波乱万丈じゃないでしょうから。

 

P.S.
 夜、NHKタモリが終って博士ちゃんなる番組に「回したら」、葛飾北斎フリークの16歳が娘の葛飾応為の発見された浮世絵なるものを見て「へええ」とかいって評価していました。
 葛飾応為って「吉原格子先之図」を書いた女。
 もちろん子供相手になに言ってもしょうがないけれど、俺16才だったら分かったな、と思って。
 よくみてごらんな、この発見された浮世絵、葛飾応為「蝶々二美人図」個人蔵(通期)
 (下層に重い色を置くのはどうせもいい技巧として)、主題の女、生きてんでしょ? この女、主体的に生きようとしてんだよ、江戸時代が終わる50年前。
 疑う人は「浮世絵・美人画」で検索してごらんな。男が描いた女なんかみんなうつむいて奴隷だよ。
 すげえよ、応為。
 なにが北斎だ。
 ガキに何がわかるか、、って、わたしは16才の時だったら分かったと思う。
 そんなもん知識のもんだいじゃない。人間、一瞬一瞬をどう生きたかなんだよ。

   まあ子供には罪はない。バカな大人が知識じゃノーベル賞は取れないと教えてやらなきゃね。