リベルテールの社会学

隈栄二郎のブログ ―生きている人間の自由とは、私の自由と、あなたの自由のことだ。そして社会科学とは、この人間の自由を実現する道具だ。

ま、ただのその他の話

 こんばんは。東京地方、今が一番いい匂いのする夜がやってくるところ、昼間は暑いんだか寒いんだか。雨は少ないことは認めます、って2日前は相当な雨でしたが。一昨日六本木いったら道が臭くって。下水噴水だね。

 というわけで、一昨日は、麻布、森美術館「ロン・ミュエク」展にいってまいりました。ロン・ミュエクって、造形作家。知ってる人がいたらそれは十和田市現代美術館だな。『スタンディング・ウーマン』。わたしは奥入瀬の帰りにたまたま行っただけですが、って、ここのG00ブログにも書いたところ。気に入りましたぜ。で、それに負けない諸品があって、良かったなあ、わたしめった外でないからね、たまに文化的に。
 わたしも高2のときは一瞬は芸大に「いってやろうかな」と思うくらいに美術に親しみのあるところ、ま、わたしはアイデア勝負なのでそんな気持ちは浮かんだ瞬間にすぐ消えましたが、いちおう素養というものはありまして。これどうやって創るんだよ、君たちは職人組織か? と美術展面白かったです。
 結論は、本人、職業仕事で人形作りに20年以上たずさんで、親もやってた、というところですが。でもすごいね、天才じゃないけど才能です、って英語は同じgenius. でも日本語とはちがうやね。なにしろわたしにはこういう持続仕事は無理。

 ま、どうでもよくて、これはただ薦めただけ。

 さて、本日も特にいうことはありませんので、借りた本の話でお茶を濁します。
 まずは加藤陽子。加藤は昔読んで、おうがんばってるじゃん、と評価して、今般『となりの史学』なる本が出たから予約が切れるのをまって借りたのですが。
 失望。ま、本に失望はいろんな意味があるところですが、わざわざ書くのは彼女が誉めてるから読んだ
「下斗米伸夫「ロシアとソ連 歴史に消された者たち ---古儀式派が変えた超大国の歴史」および池田嘉郎「ロシア革命-破局の8か月」
 なにこれら。
 下斗米というのは昔、別の論文を読んでまともだった気がしてたところ、ひどい。ふざけてないか? 古儀式派(というロシア正教一派)がロシア革命を変えたって。330ページもあって、どこにそんな根拠が書いてある。小さい文字で全編思わせぶり。読まなくてよいですが、あたかも浄土真宗が明治維新を変えた、というがごとき趣旨を、しかし、具体的には書いてありません、何の意味もない(怒っております。)いやその思わせぶりさがひどい。正々堂々と論じろ。
 池田嘉郎なんてやつは知らなかったが、ロシア革命を当初の民主的与党から見るのが大事、という、しかし単に既存と別の語り口で2月革命から10月革命の期間を述べただけです。いいよそりゃあね、歴史屋なんて小説書くのと一緒、読者はストーリー読まないと分かんないんだから君はいくらでも書く権利あるよ、しかし、加藤陽子、褒めるなよ。その誉めた分褒めたやつの評価は当然落ちます。

 すげえ失望。加藤に裏切られた気分、て、別に仲間じゃないからいいけどね。
 ウィキペディアに師匠の右翼の伊藤隆が、ありゃあ新左翼だろうと言ったと書いてるけど、であればただのうちうちの与太話を書く感性は、40年前までなら裏切り者だろう、というだけ。

 ま、いいや。世間はそんなもんです。